ばかのこ日記

おバカも精一杯生きてます。栗かのこは1度食べてみてください。

かの子、19年間を振り返る

 

 

かの子がオギャアと生まれてきたのは1998年の夏のこと。

 
 
生まれた時のことはよく知らないけれど名前選びに苦戦したことは聞いている。
 
 
両親が私の名前をつけるのを祖父に全任したところ、祖父が選んだのは「多子」だったそうな。
 
 
タコ…?
 
 
 
 どうやってもあの赤い軟体動物しか頭に浮かばない。
0歳の私もこれから先、何回名前をネタにされるか思いを巡らせては落胆していたに違いない。
もしタコちゃんになっていたら若干違った人生だったはず。
 
 
結局、おじいちゃんに全任したはずのお名前決定権を両親が奪い返して今の名前になった。
 
 
お母さんお父さんありがとう。これに関しては本当に感謝の念を送らずにはいられない。
 
 
そんなこんなで初孫として生まれた私はそれはそれは周りに可愛がられ甘やかされ、今の甘ったれた私が出来上がっていったのです。
 
 
幼稚園の頃は引っ込み思案で泣き虫だった私。
 
 
それが名古屋へ1年間引っ越したおかげで、出しゃばりでよく笑う子になって横浜にズカズカ帰ってきた。
 
 
それは名古屋のお友達がとっても明るくて楽しい子たちだったからよ、とお母さんから聞いている。
名古屋のお友達よ、ありがとう。
今となってはついに年賀状も途絶えてしまったけれど。今年は書こうかな。まぁ覚えてたら。
 
 
小学校6年間は私の暗黒時代。こいつ嫌な奴だなと思われるからあまり言いたくない。
 
 
名古屋から人格を変えて帰ってきた私はスクールカーストの上位に君臨する。
そして「公園の女王」という通り名をもち毎日放課後に遊ぶ内容を下々に指示していた。ドロケー、凍り鬼、ぽんけり、などなど。
 
 
その時、私がよく皆を従わせるために使っていた魔法の言葉が「○○しないと絶交するよ?」だ。
 
 
最低下劣極悪非道である。
 
 
そんな私だったが、なぜか友達を失うことなく楽しい小学生時代が幕を閉じた。
 
 
中学校時代は汗水流して部活動に励んでいた。部活は体育会系文化部こと吹奏楽部。
 
 
朝練、放課後練に土日の練習。部活が終われば塾。勉強と部活を両立する模範的な中学生であった。
 
 
第一志望校にも見事合格しここらへんが私の人生の全盛期である。なのでこのあと書くことは飛ばしていただいて大いに結構。かの子ちゃんは優等生という認識でとどめておいて欲しい。
 
 
 
 
 
 
 
 
かくして進学校に入学することになった私。
ここから私の劣等生ぶりは見るに堪えない。
 
 
そもそも無理して進学校に受かってしまったのがよくなかった。実力相応のところにしておくべきだったのだ。
 
 
まず、授業がわからない。数学化学なんて本当に字のごとくパッパラパーだった。みんなパッパラパーだったら良いのに進学校で頭のイイ子ばっかりだからすぐに置いてけぼり。
 
 
最初の定期テストで数学は100点満点中16点。見たことのない点数に大ショック。このあたりで早くも私は勉強を諦める。決断は早い方なのだ。
そして早くも先生方に目をつけられることになる。
 
 
勉強を諦めた私は悠々自適な生活を送っていた。
 
 
朝は優雅にパン屋さんで朝食を済まして、ごきげんようと言って3時間目から登校。たまに単位が危なくなると1時間目に出現することもあった。
 
 
わたしが1時間目にいると「どうしたの!?」と友達に驚かれる、そんな感じ。
 
 
しかし私がこんな生活を送っていることを当たり前だが両親はよく思っていなかった。
 
 
お母さんには「どうしてそんな不良少女になってしまったの」と泣かれたこともある。さすがの私も胸がチクリと痛んだが、痛んだだけでこの生活を変えるつもりはなかった。
 
 
高校は放り投げていた私だったが、大学受験は諦めていなかった。むしろ大学受験で見返してやるくらいの気持ちでいた。
 
 
予備校は高校の授業を疎かにしている私が通わせてもらえるはずもなかったので参考書を使って高2の冬あたりから受験勉強を始めた。
 
 

 最初は順調で勉強すればするほど模試の点数も上がっていった。
 
 
だがしかし。12月にいざ過去問を解いてみるとパッパラパー。全然解けない。こりゃあ間に合わないと察し枕をぬらして泣いた。
 
 
そうこうしてるうちに受験が終わり、見事一般受験した大学は全て落ちた。滑り止めにも滑って落ちた。完全なる全落ちだった。
 
 
またしても枕を濡らして泣いたが、枕を濡らしても全落ちの事実は変わらないのでセンター後期で出願できそうなところを探しやっと念願の合格を手に入れることが出来た。めでたし。
 
 
そして現在。センター後期で運良くひっかかった大学に通う女子大生をやっている。
とっても言い方が悪くなってしまったが、優しい友達も1人できてバイトもして、今はそれなりに楽しい。
 
 
こんな感じでざっと19年間を振り返ってみて、なんだか最後の方は枕を濡らしてばっかりだな。今も同じ枕使ってるからちょっと汚いかもしれない。今度変えておこう。