ばかのこ日記

おバカも精一杯生きてます。栗かのこは1度食べてみてください。

かの子、方言の持ち腐れを無くすために立ち上がる

 


遡ること何年か前ーーー。

 

 

あれは小学校卒業前に図工室で作業をしている時のことだった。

 

 

私は床でダンボールを一生懸命ちょきちょきしていた。なんでちょきちょきしていたかは忘れた。

 

 

 

すると突然、普段は大人しい天然パーマの小塩くんが私に向かって叫んだ。

 

 

 

 

「アカン!!!!!」

 

 

 

 

何事だ!?と振り返ると机に積み重ねられたダンボールが倒れそうになるのを小塩くんが必死に抑えている。

 

 

 

「危なかったー。かのこちゃんにぶつかるとこだったよ」

 

 

 

 

 

…キュン

 

 

 

 

「あ、ありがとう。ていうかなんで関西弁だったの?」

 

 

 

「俺、親が関西出身で家ではみんな関西弁なんだ。でも友達と話すときは恥ずかしいから使い分けてて…間違えて出ちゃった」

 

 

 

 

…キュンキュン

 

 

 

 

私をダンボール(中身は空だった)から守るために体を張ってくれた勇敢な彼。

さらに咄嗟に出てしまった関西弁を恥じる彼に完全にノックアウトだった。

 

 

今までは「天然パーマのお手入れってどうしてるんだろう」とか「天然パーマから切り取られた髪もクルクルしてるのかなぁ」と天然パーマのイメージしかなかったのに…。

 

 

 

 

ばか。私のばか。

 

 

 

 

どうして彼の魅力にもっと早くきづけなかったの。

 

 

 

 

彼の外見にばかり気を取られていた私は本当に愚かだわ。

 

 

 

 

ーーーーーもう、卒業は目前なのに…。

 

 

 

 

かの子は悲劇のヒロインとなった。

 

 

 

 

しかし悲劇のヒロインとなったのも束の間、卒業式は無情にもすぐにやってきて私の初恋は泡となって消えた。小塩くんとは中学校が別々だったのだ。

 

 

 

 

 

 

あの時以来私は方言を喋る人に男女問わずときめいて濡れてしまう淫乱な身体になってしまった。

 

 

かの子をこんな風にしてしまった小塩くんは罪な男だわ…。

 

 

 

きっと方言で告白なんてされたら後先考えず即OKしてしまうこと間違いない。

毎晩、方言で告白されるシチュエーションを妄想してはにやけている。

 

 

こんな私が方言が飛び交う地域に飛び込んだらキュンキュンしまくってその名の通りキュン死してしまうだろう。

 

 

 

 本望である。

 

 

 

 しかし残念なことに私の住む神奈川や東京では方言を話せても標準語に合わせてしまってることが多い。初恋の小塩くんがそうであったように…。

 

 

 

 

…この傾向は非常に良くない。

 

 

 

 

方言愛好家としてこの状況を放っておくわけにはいくまい。これは宝の持ち腐れならぬ方言の持ち腐れである。

 

 

 

もし、これを読んでいる人で方言を喋れるにも関わらず標準語に合わせてしまっている人がいたら明日、いや今からでも方言に切り替えてほしい!

 

 

 

 

 需要はここにあります…!

 

 

 

最後に都道府県別方言の告白を可愛いイラストでまとめているツイートを見つけたので貼っておきます↓  (私は四国にキュンときた)